志向の変化により「新しいギターが欲しいなぁ」と某オークションを徘徊していて出会ったヤツ。
入札を続けるうちに自分の想定金額を少し超えたけど「逃して後悔したくない」と入札を続け、思いのほかライバルも少なかったので難なく落札。
写真ではそれほどには見えなかったのですが、届いた実物は金属パーツもフレットもくすみだらけ(涙)。
弦は1弦がなく、他も「弦ってここまで錆びるの!?」というくらいにザラザラでボディーも所々に汚れ。
しかしこういう状態を見ると逆に燃えるのが職人。
※ギタリストじゃないんかい(笑)。
とりあえずゴールデンウイーク中に、最低限のメンテナンスを実施して弾ける状態にしました。
シャーベルとは?
シャーベル・ギターは、ハードロックやメタルに適した高性能なエレキギターとして知られています。
シャーベルの歴史は、1974年にウェイン・シャーベルがフェンダーを退社して自分のリペアショップを開いたことから始まります。
その後、グローヴァー・ジャクソンに買収され、エドワード・ヴァン・ヘイレンやランディ・ローズなどの有名ギタリストが使用したことで人気が高まりました。
シャーベルは、ストラトキャスターにハムバッカー・ピックアップやフロイド・ローズ・トレモロを搭載した「スーパーストラト」の先駆者としても評価されています。
1986年からは日本でも製造が開始され、共和商会や中信楽器などの工場で作られた日本製シャーベルは高品質で低価格という魅力を持っていました。
2002年にはフェンダーに買収され、現在はカリフォルニア州コロナのカスタムショップで製作されるUSAセレクトやカスタムショップ、日本製のMJシリーズやPRO-MODシリーズなどがラインナップされています。
シャーベルは、ハードロック/メタルの世界観にマッチしたカラーリングや意匠、円錐指板や特殊配線などの高い基本性能、フェンダーが保証する品質管理などで、多くのギタリストから支持されているブランドです。
ということで
上の文章はAIが作った(驚)
のですが、正にこのとおりです。
※いやぁ、AIってほんと凄い
購入したモデルはなに?
新しいギターを探していた時の条件は
- 24フレット
- ピックアップはH-S-H構成
- ブリッジは出来ればフロイド・ローズ
※フロイド・ローズは経験がなかったので使ってみたかった
でした。
そうしてゲットしたのが、先のAIの説明にもあった中信楽器製造(廃業)により1992年もしくは1993年に製造された「スーパーストラト」のJAPAN MADEモデル。
- メーカー:シャーベル(現シャーベル・ギターズ)
- 型番:CDS-075 HSH
- ボディ:セン
- ネック:メイプル(ロングスケール)
- 指板:ローズウッド(16インチ-400R)
- フレット:24F(ジャンボ)
- ピックアップ:J-50N(フロント)、J-100XL(センター)、J-80(リア) ※すべてジャクソン
- ペグ:ジャクソン SG38-6
- ブリッジ:シャーベル FLC-101
- スイッチ:JE-0005 ※5way
- カラー:STPS(シー・スルー・パープル・サンバースト)
- コントロール:1Vol、1Tone
補足すると、ボディー材のセンは80年代、90年代の国産ギターにはよく使われていました。
木目がアッシュに似ているので別名ジャパニーズ・アッシュとも呼ばれていました(多分、造語です)。
ペグはジャクソンのロゴが付いていますが、信頼のゴトー製SG381。
ピックアップもジャクソンのロゴ付きで、同じ型番のUSA製もあったのですがこちらは国産のゴトー製。
ちなみにプチ情報ですが
ピックアップもペグも製造会社の通称はゴトーですが、まったく別会社
です。
正確にいうとペグやブリッジで有名なのは「後藤ガット有限会社」で、ピックアップの方は「株式会社ゴトー」。
ピックアップの株式会社ゴトーもフェンダー・ジャパンやアイバニーズ、フェルナンデスなど多くのピックアップを製造しているメーカーです。
ブリッジはシャーベルのロゴが付いていますが、こちらも安価の割に精度が高く多くの国産ギターに使用された武内製作所(廃業)のフロイド・ローズ・ライセンス製品。
ちなみに金属パーツはすべてゴールド仕様です。
当時(30年前)の定価が7万5千円。
同じ価格帯の機種としてはフェンダー・ジャパンのストラトキャスター(アルダー・ボディー)のUSピックアップ搭載モデルがありました。
現在のフェンダー・ジャパンのストラトキャスター(アルダー・ボディー)が定価19万円(驚)なので、そのぐらいのグレードのギターだったと思っていただければと。
コスト・パフォーマンスの高さ
色々見ると「手間とコストを掛けているなぁ」と感じる部分が多いです。
ネックジョイント部は美しくヒールカットされており、ハイポジションでの演奏性もバッチリ。
レバースイッチは一般的な5Wayの2回路3接点ではなく、スーパースイッチといわれる4回路5接点のもの。
これはシャーベル独特のピックアップ接続を実現するためですが、価格は一般的なレバースイッチの2倍以上。
その他にもカラーがなんと8色(笑)もあって、しかも仕上げが手間のかかるシースルーサンバースト。
ダメ押しはロゴのデカールも2種類あり、ボディーカラーによって通常のデカールと文字のアウトラインだけのデカールを貼り分けていました。
今ならこんなコストのかかることは、スペシャリティーモデルでしかやらないでしょうね(笑)。
ということで今回はここまでです。
次回は弾いた感想と音色について
ついに実際の演奏シーンを交えて!
紹介します。
乞うご期待!
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