前回のニューカマーについて詳しく紹介していきます。
ちなみに我が家のYAMAHAの楽器というと、息子の5弦ベースTRB1005Jがあります。
普段私が手にすることはないのですが、改めて見るとやはりこのギター同様にカッチリ造られています。
んー、YAMAHAの魅力に気づくのが遅かった(笑)。
スペック
ネットでもこのギターに関する情報は少ないのですが、当時のカタログが見られるこちらを発見。
そのカタログからの情報と実物で確認した情報を記載しています。
ちなみにここはYAMAHA以外のメーカーの古いカタログも閲覧できる神サイトです!(笑)。
興味があって知りたい方もいると思うので、可能な限り詳細にしています。
- モデル:YGX121D
- 発売年:1994年
- ボディ材:アルダー(イエローナチュラルサテン仕上げ)
- ネック材:メイプル
- スケール長:648mm(フェンダー系と同じ)
- フレット数:22F
- 指板材:ブビンガ
- 指板R:350R
- ナット幅:41㎜
- ナット素材:ユリア樹脂(尿素プラスチック)
- ネックピックアップ:YAMAHA GH-F2B(ハムバッカー)
- センターピックアップ:YAMAHA GS-F2B(シングルコイル)
- ブリッジピックアップ: YAMAHA GH-F2B(ハムバッカー)
- スイッチ:5way(アルファタイプ)
- コントロール:1Vol、1Tone
- ボリュームポット:500kΩ(16㎜タイプ)
- トーンポット:250kΩ(16㎜タイプ)
- キャパシタ:0.022μF(緑色のフィルムコンデンサ)
- ブリッジ:ビンテージ・トレモロ(トレモロ・アームのネジはミリ規格で5.0㎜)
- サドル:ベント・スチール
- 弦ピッチ:10.5㎜(ギブソン系・PRS系と同じ)
- ペグ:ロトマチックタイプ
- 重量:3.2kg(カタログ値)
- 発売時価格:33,000円
まず発売時の価格やカタログの掲載位置からみて入門用のギターですね。
ボディー材はアルダーですが、カラー仕上げのものは”バスウッド”だったようです。
ボディ材の接合はほとんどが3ピースのようで、しかも材のカット方向がきれいではありません(笑)。
※接合面に対して斜めだったり。
あと
指板材が”ブビンガ”
なんですよね(驚)。
ブビンガはローズウッドの仲間ですが、より硬くて重い木材です。
写真の上がブビンガで下がローズウッドです。
見ても分かるように、ローズウッドとは質感が違います。
ボディーに使われることはありますが、指板に使われるのは珍しいと思います。
ボディー材の余りを有効活用したのかなぁ・・・。
ナットは”ユリア樹脂”という尿素プラスチック素材で、ヤマハの低価格モデルによく使われているものです。
※今時の安物ギターに使われる単なる”プラスチック素材”とは別物です。
電装系のパーツ類は当然ですが全てが”安物”。
16㎜なんて小さなポットはエフェクターでしか見たことがなく、ギターでは初めてでした(笑)。
キャパシタも低価格ギターではおなじみの緑色のフィルムコンデンサ。
ただしギター全体の加工精度は高く、入門用ギターとしては上出来な造りです。
さすが台湾ヤマハ工場!
ネックが絶妙
前回も書きましたが、私の手には非常に馴染んでいつまでも弾き続けられそうです(笑)
先のスペックにも書きましたが
- ナット幅が41mmと細め
- 指板Rが350Rとフラット
- ネックシェープが薄い
この三点のおかげで手が小さく指の短い私にピッタリでした。
1.ですが一般的なナット幅は大体42mmを標準としてその前後の太さですので、1mm程度細いですね。
2.は数字が大きくなるほど指板が平面に近くなっていきます。
Fenderのビンテージモデルの場合、184Rとかなり丸みがあります。
Fenderの通常のモデルが240R、Gibsonでも305Rなので、このギター(350R)はかなり平らに近いです。
ちなみにIbanezは430Rなのでクラシックギターのようにほぼ真っ平。
3.は手持ちのギターの中では最も薄いです。
あとはフレットの端の処理。
これも今の入門用ギターに比べると丁寧にされています。
まさに
手の小さな人向けのネック
だと感じました。
今回はここまで。
次回は肝心の音について書きます。
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