2022年5月17日火曜日

久しぶりのギター製作その1 - Guitar making part 1

久しぶりにギターを製作し、をようやく完成したのでその報告をします。

長くなるので何回かに分けてお送りします。
正直、今回は本当に苦労しました(涙)。

ギターのスペック

作るにあたってのコンセプトは、ボディがストラトキャスターでネックはテレキャスター。
所謂「トミー・ボーリン・ストラトキャスター」でした。

主なスペックは以下のとおりです。
興味のある方のために詳細まで書きますね。

  • ボディ:アルダー材のセンター合わせ2P、ラッカー・サテンフィニッシュ
  • ネック:ローステッド・メイプル、サテンフィニッシュ
  • 指板:ローステッド・メイプルのつばだし22フレット
  • ピックアップ:Fleor アルニコ5 ピックアップ
  • ブリッジ:Wilkinson WVP トレモロ 弦ピッチ10.8mm
  • ペグ:Guyker クルーソンタイプ ロッキング・チューナー
  • ポット:CTS 250kΩ(ボリューム・トーン共に)
  • キャパシタ:Mallory’s 150 0.047μF
  • スイッチ:YM-50 5WAY
  • ピックガード:4プライ 赤べっ甲柄

ボディ

中国のメーカーから購入したストラトキャスター型のボディです。

キャビティ等の加工も丁寧にされていました。

ネックポケットについてですが、今回はネックがテレキャスター用のためそのままではすんなりと嵌りませんでした。
ここでボディとネックの組み合わせについて書くと

ボディ ネック 加工
ストラトキャスター テレキャスター 必要
テレキャスター ストラトキャスター 不要

となります。

ストラトキャスターのネックポケットのエンドは少し楕円になっていますが、テレキャスターは正方形に近くなっていて、その違いによって加工が必要かどうかになります。

今回はネックポケットに加工が必要となったため、やすりと彫刻刀を駆使してほかの部分を傷つけないよう慎重に加工しました。

●苦労:少し削ってはネックを嵌めて確認という地道な作業に心が折れそうに

ネック

これも中国のメーカーから購入したものです。

以前にも中国からネックを購入したことがありますが、今回のものは仕上げも非常にきれいでした。
フレットのすり合わせも不要でちょっとびっくり(笑)。

フレットエッジもスムーズでそのままでも問題ないレベル。
私は少しだけ気になったのでやすりで丸めましたが、入門用として売られているギターよりは全然丁寧な仕上げでした。

今回は素材としてここ数年話題になっている「ローステッド・メイプル」を選びました。

ローステッド・メイプルとはメイプル材に特殊な高温加熱処理を施して残留水分を完全に取り除いたものです。

このネックのメリットとしては

  • 温湿度の変化に伴う狂いが生じにくい
  • 音の分離が向上(解像度が上がる)
  • サスティーンが向上

で、デメリットは

  • 折れやすくなる(と言われている)

です。

メリットについてはYouTubeなどにも比較動画が多数あっていくつか観ましたが、そのとおりと感じていました。

デメリットについては実際に折れてみないことには何とも言えないですね。
※そもそもギターのネックが折れたところって実際に見たことがないので・・・。

しかしこのローステッド・メイプルって素材、とにかく加工がシビアでした。

基本は通常のメイプルと変わらないのですが、カラカラになっているせいかとにかく割れたり欠けやすい。

ドリルで穴を開けても、穴の周りに小さなヒビが入ったり、またそこから表面の繊維が剥けたり(致命的なものではないのですが・・・)。

まぁ使っているドリルの刃が家庭用なので、切れ味が鋭くないことも影響したのかもしれません。

●苦労:とにかくヒビが入る!剥ける!

なので見えないところはそこそこ残念な状態になっちゃいました(涙)。

今回はここまでにします。
続きは次回。

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