前回からの続きです。
今回はモディファイした配線関係のお話です。
配線について
元の配線は5Wayスイッチを使用したストラトキャスターの基本的なものでした。
図が元の配線です。
スイッチが5段階切り替えなのでそれぞれに働くピックアップは
- A:フロント
- B:フロント+センター
- C:センター
- D:リア+センター
- E:リア
となります。
またコントロールも
- マスター・ボリューム
- フロント・トーン
- センター・トーン
となり、ご存じの方も多いかと思いますがオリジナルの配線では、リア・ピックアップのトーン調整は出来ません。
余談ですが、これは「ブリッジに近いリア・ピックアップにトーン調整は不要」というレオ・フェンダーの思想だと。
さて今回の配線は
3Wayスイッチによるテレキャスター化&センター・ブレンダー
と呼ばれるものに変更しました。
図が新しい配線で、配線名は
JIMI HENDRIX WIRING MID 60
で、考案者はこのギターとも関わりのあるビル・ローレンスです。
スイッチは3段階切り替えでそれぞれに働くピックアップは
- A:フロント
- B:フロント+リア
- C:リア
となり、またコントロールも
- マスター・ボリューム
- マスター・トーン
- ブレンダー
となります。
ピックアップの動作とトーン・コントロールがマスターしかないので、正にストラトキャスターのテレキャスター化ですね。
で、今回はさらにセンター・ピックアップを活かすべく、ブレンダーという機能が追加されています。
ブレンダーとは
ブレンダーとはピックアップを調合(ブレンド)する機能です。
今回の配線の場合、ブレンダーの目盛りが10でA、B、Cの切替どおりのピックアップしか機能しないのですが、ブレンダーの目盛りを0方向に回すにつれ、センター・ピックアップの音が徐々にミックスされていきます。
ストラトの配線パターンは膨大にあって、ブレンダー配線も複数あります。
今回はブレンド元がセンターでしたが、フロントやリアにも出来ます。
実は今回、このパターンの前に別のブレンダー配線をしたのですが思うような音にならずこのパターンに変更しましたが、配線は
ピックアップの特性などで意図した音にならない
ことも多いので要注意です。
なぜブレンダー配線を選んだか
テレキャスターのスイッチがセンター・ポジション時(フロントとリアの両方のピックアップが接続)の音が好きなのと、シンプルなコントロールが好みだったので3Wayスイッチ用のブレンダー配線にしました。
結果は期待どおりの音で、更には対策を徹底したおかげで全くノイズがありません。
さて次回はいよいよ音と雑感を。
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