使わなくなって10年近く部屋のタンスの上に置いたまま。
電池が切れて画面は消えたままですが、見るとまだまだ使えそうな感じ。
そこで電池交換をするため、電気屋に持ち込みました。
発端はここからです。
電気屋でやんわりと断られる
電池交換の受付に持って行って「電池交換をお願いしたいんですけど」と言うと、係りの人は時計を手に取り「電池交換は可能ですが、これは古い機種なので部品もなく万が一他に不具合があった場合、修理は出来ませんし電池交換しても動きません」「その際でも技術料は掛かりますがどうしますか?」と。確かに画面が消えているのは電池切れとは限りませんし、故障であっても治せないのであれば、電池交換するだけ無駄になる可能性もあります。
で、その時は仕方なく、そのまま持ち帰る事にしました。
電池交換を自分でやってみる
持ち帰ったものの、このままにしておくのもモッタイナイし、どうしても電池交換をしてみたく。※それで動かなければしょうがない
「よし自分で交換しよう」とネットで調べると、自力で交換している方も多くて俄然やる気が(笑)。
そもそも腕時計用の電池が安いことは知っていたので、仮に動かなくても電池代が無駄になるだけで済みます。
なので、早速準備に取り掛かることにしました。
必要なもの
必要なものは- ボタン電池
- 精密ドライバー
- ピンセット
基本的にはこれだけあれば出来ます。
ボタン電池は色々な型番があるので、今入っているものと同じ型番のものを用意します。
裏蓋を開けて現物を確認するのが一番確実ですが、私はネットで調べて型番を把握しました。
ボタン電池は1つ100円程度で、5個パックとかになると350円くらいで買えます。
安いですよね(笑)。
ピンセットは電池を交換後のリセット作業で使うのですが、電池と端子をショートするだけなので、5cm程度の電線のようなものでも使えます。
作業手順
大まかな作業手順は以下のとおり。- ベルトを外す
- 裏蓋を開ける
- 黒いシートを外す
- 電池を外し、新しい電池を入れる
- リセットする
- 表示確認
- 黒いシートを被せる
- 裏蓋を取り付ける
- ベゼル取り付ける
- ベルトを取り付ける
ちょっと手こずったのは4番目で、電池を止めている金具がちょっと外しづらいです。
それ以外は特に難しくはありません。
まずベルトを外します。
G-SHOCKのベルトはネジ止めなので、ドライバーで外れます。
一般的な時計のようにバネ棒を使っていないので簡単です。
で、ここで問題が!
ベルトを外した瞬間にポロポロと黒い物体が取れてきました。
見ると、
ベゼルが割れている!
ベゼルが加水劣化していて簡単に割れます(涙)。
ネットで調べると、古いG-SHOCKではよくあるらしく。
「せっかく使おうと思っていたのに・・・(涙)」
でもここまできたら、作業を続けます。
ベゼルもネジ止めなので取り外し、裏蓋を開けます。
ベルトとベゼルを外すとこんな感じです。
黒いシートが出てくるので、それをゆっくりと外します。
私はピンセットで挟んで外しました。
で、ここから先の注意ですが、
作用中は絶対に画面を上にしない
でください。
部品が外れる可能性が大です。
必ず開けた裏側を上にしたまま作業をしましょう。
黒いシートを外すと金属の部品で固定された電池が見えます。
この部品を外すのがちょっと大変です。
コの字型の小さな部品で、端が引っ掛かって止められているため、先の尖った硬いもので煽って外します。
またその拍子で飛ばないよう気をつけましょう。
この部品が外れると電池が取れます。
電池は型番が合っていることを確認し、型番が付いている方(+)を上にして交換します。
先ほど外した金具をカチッとセットして電池が固定できたら、リセット作業をします。
電池の周りの金属プレートのどこかに小さく「AO」と書いているところがあり、そこに金色の小さな端子があります。
その端子と電池の+面をショートします。
ショートと聞くと火花でも出そうな気がしますが、全く何も起きないのでご安心を(笑)。
私はピンセットを使いましたが、先に書いたように5cm程度の細い線やゼムクリップを曲げて使ってもOKです。
リセット作業がうまくいくと、時計の表示が12:00になり動き始めます。
で、ここで注意。
表示を確認する場合は必ず
下から覗き込む
間違っても時計をひっくり返さない
でください。
まだ裏蓋を止めていないので、ひっくり返すと部品が外れる可能性大です!
あとは黒いシートを元に戻し、裏蓋を閉めて終了です。
今回は電池交換で見事に生き返りました。
自分で交換するメリットとデメリット
メリットは電池代しかも100円程度しかかからないため、安く済むということです。電池式の時計はだいたい2年で交換時期が来るので、2年毎に数千円を出費することになります。
特に何台も持っている人は、タイミングにもよりますが毎年ソコソコのお金を出費することになり、かなりの負担に。
前回書いたベルト交換もそうですが、自分でできることはできる限り自分でやったほうが良いと思います。
デメリットは作業を間違うと時計が動かなくなる可能性があることです。
誤って配線を切ってしまったり、部品が外れてしまったりする可能性があります。
またG-SHOCKの大きな特徴の一つである防水性能が落ちる可能性があります。
メーカーによる正規な電池交換で、電池交換後に防水性能まで保障してくれるサービスもあります。
※確か追加料金がかかるはずですが。
自分で交換すると防水性能が落ちる可能性もあるので、G-SHOCK本来の性能が必要な方は、自分で交換することはお勧めしません。
今回のG-SHOCKのように、メーカーでの修理も出来ず防水性能もあまり気にしないという方は挑戦してみても良いかと思います。
そしてCASIOにお願い
今回電池を交換しましたが、残念ながらベゼルは加水分解で無惨な姿になってしまいました。ネジ穴部分も割れたため、どうしようもありません。
なんとか出来ないかとネットを調べましたが、実は同じ症状の人が多いことがわかりました。
そこでCASIOさんにお願いです。
ベゼルやベルトについて
古い機種でも使える交換部品を販売
してももらえないでしょうか。
正直、今回の加水分解による劣化、破損でG-SHOCKに対するイメージは良くありません。
メカはまだ動くのに、ベゼルを破損しただけで使えないのはモッタイナイですし、悲しいですよね。
本当に考えてもらえないですかねぇ。
それまでは当分この状態で使いますけど(笑)。
0 件のコメント:
コメントを投稿