前回はパーツが揃い仮組みまででしたので、今回は接着からです。
まず下準備
接着する前にまずスパインを調べます。スパインとは背骨という意味なのですが、正にブランクの背骨の位置を確認します。
簡単に言いますと、ブランクはグラスファイバー・シートやカーボンファイバー・シートを丸めて筒状にしたものです。
その巻き始めと巻き終わりが重なった部分がスパインです。
このスパインの部分は(重なっているため)硬く曲がりにくいのですが、実はここの扱いが人によってバラバラ。
ガイドの取付位置も「スパインの上」「スパインの反対側」「スパインから45度ずらした位置」等々。
私は基本的にスパインから45度ずらした位置にしています。
この位置が一番柔らかく、良く曲がる位置だからです。
ただし、そんなにシビアには考えてません。
特に渓流で近距離がメインの場合、どこに付けようとあまり影響はないと思っているからです。
トップガイドの接着
トップガイドの取付にはホットグルーという接着剤かエポキシ接着剤を使う方法が一般的です。どちらもメリット・デメリットがあるのですが、私はいつもホットグルーを使用します。
最近では100円ショップなどでも売っているグルーガンと同じ原理で、加熱して溶かして接着面に塗り、冷えて固まることで接着するものです。
先ずはスパインを意識してガイドのリング位置を決めたら、ライターでホットグルーを炙ります。
すぐにホットグルーはドロドロになるので、それをブランクの先端に塗ります。
次に素早くトップガイドを先端に差し込み、方向を微調整して冷えるのを待ちます。
写真のようにはみ出ますが、固まり始めた時に手で剥がせば簡単に取れます。
ホットグルーのメリットは、ライターで炙れば簡単に取れるので何度でもやり直しが出来ること。
でもデメリットも同じで、熱で取れやすい事。
通常時は問題になることはありませんが、真夏の高温の車内なんかにロッドを置いておくと取れやすくなっているとか。
まー、私は今まで一度も経験がないので、メリットを優先しています。
グリップとリールシートの接着
次にグリップとリールシートですが、こちらは二液エポキシ接着剤を使います。エポキシ接着剤は硬化時間によって色々なタイプがありますが、今回は手持ちにあった10時間硬化を使用。
あまり硬化時間が短いと作業がやりにくいので、30分以上のものがおススメです。
二液性なのでA剤とB剤の同量を混ぜるのですが、量のバランスが崩れるといつまでも硬化しないなどの不具合が出ます。
実際に使う量より多めに混ぜ合わせ、誤差を少なくします。
グリップとリールシートを接着したら、最後にワインディングチェックを接着します。
ワインディングチェックとはグリップの上に付ける小さなリング状のもので、ブランクとグリップの間の隙間を隠す役割や装飾の意味合いもあります。
ちなみに今回はゴム製のものを使いましたので約100円でしたが、ニッケル製のものは1,000円近くします(涙)。
この後
接着が完了したので、次はいよいよスネークガイドとストリッピングガイドの取付です。一番悩ましく、一番難しく、でも一番楽しい作業です。
それでは次回に続きます。
1 件のコメント:
魂入れは何時頃に・・・・
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