2019年5月12日日曜日

久しぶりのフライ・ロッド作成(その2) - Fiberglass Fly Rod Building (part2)

パーツ類が揃ったので、作成に取り掛かります。

作成にあたってはパーツの他にも工具類が必要ですが、ほぼ持っていますので、まずは下準備。

下準備とはパーツに穴を空けたり、ガイドの足を研磨して調整したりすることです。

ここで改めてパーツ一式の説明を。
  • ブランク:7ft WT3/4 3P グラスファイバー製
  • グリップ:スノブノーズ 165mm
  • リールシート:アップロッキング
  • トップガイド:ノーマルワイヤー
  • スネークガイド:ダブルフット ライトワイヤー
  • ストリッピングガイド:クラシックタイプ ハードリング
  • ワインディングチェック:ラバー ブラック
前回も書いたように、フックキーパーは付けません。

コルクグリップの穴あけ

まずはコルクグリップの穴を拡張します。
普通は6㎜くらいの穴しか開いていないため、ブランクに合わせて穴を拡大する必要があります。

棒ヤスリで削りブランクのサイズに合わせていくのですが、特にグラスファイバー製のロッドはブランクの直径が太いので結構大変。
※今回の場合は約10mmにします。

とにかくひたすら削りますが、ポイントはブランクの直径ピッタリにするのではなく、ほんの少し(0.5㎜くらい)広めに開けること。
そうしないとグリップとブランクの隙間に接着剤が十分に入り込みません。

で、今回はヤスリでほぼ削った後に、電動ドリルを使いました。

カーボン素材のブランクの場合は穴を少し広げるだけなので、ヤスリだけで十分イケます。
※逆にドリルを使うと広げすぎる可能性があります。

ですがグラスファイバーの場合は直径が太いため、ドリルを使った方が効率的です。
結局1時間程度で完了しました。

写真が仮に組んでみた感じです。

あと、この時に出るコルクグリップの削りカスは捨てずに取っておきます。
木工用ボンドと混ぜて、他のロッドのコルクグリップの補修に利用します。

コルクグリップの補修

コルクグリップの穴あけで出た削りカスを使って、コルクグリップの補修をします。

コルクグリップは所々に虫食いのような筋があって、新品の場合はそこをあらかじめパテのようなもので埋めてあります。
グレード(値段)が高くなるほどそういう部分は少ないのですが、それでもあります。

使い続けていくうちに、そのパテで埋められたところは徐々に剥がれ、写真のような状態になります。
そこでコルクの削りカスと木工用ボンドを混ぜてその部分に詰めます。
削りカスは細かな粉上になったものだけを使い、大きな破片は捨てます。

そして乾いて固まったら、ヤスリで表面を整えて終わり。

この補修をやっても、使い続けるとまた埋めたところが剥がれますが、そうしたらまた同じ補修をします。

専用の商品「コルクパテ」も売られているのですが、そこそこの値段がするんで、削りカスが出たタイミングを利用して補修します。

ちなみにワインのコルク栓を粉上に削ってもOKです。
2 件のコメント:
RyuMaster さんのコメント...

始まりましたねぇ。40レインボーはいけますね。他人事ながらレポート楽しみです。

Mayfly さんのコメント...

グラスなので、折れにくいですよ。
40レインボーはいけます!
ただ、どこで40レインボーが釣れるかはありますが・・(笑)