2018年4月15日日曜日

日本橋エリア 日本酒利き歩き 6TH - NIHONBASHI AREA Sake tasting walk 6th.

個人的に年に一度の大きなイベント「日本橋エリア 日本酒利き歩き」が昨日開催され、今年も参加してきましたので長文ですがレポートを。

なお「来年は参加してみようかな」という方のために、ポイントもいくつか書きます(笑)。

ちなみに参加証のお猪口の数も左の写真のとおり、3個目になりました。

今年は参加する蔵元・飲食店共に増え、エリアも規模も拡大。

あと実際に歩いてみて思ったのは「昨年に比べて参加者が少なくない?」ということ。

昨年はとにかくどこへ行っても行列が凄かったのですが、今年はそれほどでも無い感じが。

天気が悪くなるという予報と、東京都内では他にも日本酒関連のイベントが複数開催されていたので、その影響があったのかもしれません。

結果的には曇り空で肌寒くはありましたが雨にも降られず、また先に書いたようにほとんどのお店で長時間並ばずに済んだので、非常に楽しめました。

一昨年、昨年は会社の飲み仲間三人での参加だったのですが、今年は六人で参加。
人数が多いだけ楽しさも多く、笑いの数も倍になりました(笑)。

メンバーの中では私が日本橋に近いので、いつものとおり早めに一軒目のお店へ。

[POINT]事前準備として周るお店とコース、タイムチャートを作成しておくと便利です。更に今回はGoogle MapにMy Mapとしてプロットしておき、メンバーで共有してました。

ちなみに幸運なことに去年に引き続き、今年も行列の先頭(笑)。

一軒目は小伝馬町の「馥や」さんで、蔵元は神奈川県の「昇龍蓬莱」さん。
まずはメンバーみんなで腹ごしらえも兼ねて、多めの肴と共に一杯目のお酒を。

一杯目は限定酒の「昇龍蓬莱 純米大吟醸 酒こまち40 槽場直詰生原酒」。
生原酒独特のコッテリ感や喉に染みる感じがなく、すっきりした味わいで美味しかった~。

[POINT]各蔵共に限定酒や希少酒は開栓(口開け)の時間が決まっているので、タイムチャートを作る際はそれらも考慮して作ると良いです。

お蕎麦屋さんなので失礼ですが、「わんこ蕎麦」が美味しかったですね。
あと「蕎麦味噌」は超が付くくらい美味しくて、日本酒との相性が抜群でした!
※蕎麦味噌だけ売ってくれませんかね~(笑)。

熱燗も飲んだのですが、美味しかったですね~。
長時間並んでいたので肌寒かったのもありますが、本当に美味しかったです。


さて、美味しい肴とお酒で一軒目を楽しんだ後に二軒目へ。

二軒目は大伝馬町「CITAN」さんで、蔵元は兵庫県の「龍力」さん。
龍力はメンバーの一人が大好きで、今回もそのメンバーの希望でコースに。

ここでの一杯目は「龍力 純米酒 ドラゴン Episade 3」。

喉越しは滑らかですっきりしていながら、口の中に残る旨み。
メンバー全員がその美味しさに感激しました(笑)。

「龍力といえば山田錦」という感じですが、実はこのEpisade 3は山田錦20%・五百万石80%なんですね。
この比率が良い意味で山田錦のジューシー感が抑えられているのかも。
杜氏さんの腕に感謝感激です。

三軒目は大伝馬町の「魚十」さんで、蔵元は広島県の「龍勢」さん。

このお店はなんと創業300年で、江戸前の玉子焼が有名だと。
今回のフードメニューにもありましたので、もちろん頂きました。

甘口なのが江戸前の玉子焼の特徴らしく、凄く美味しい!
今まで食べた玉子焼の中で、一番美味しい玉子焼かも!

龍勢のお酒はどれも濃厚で、原酒じゃないのに原酒のような味わい。

ちなみに以前、北海道のある蔵元さんと話をして教えてもらったのですが、南・西日本のお酒は気温や気候などによりどうしても甘口で濃厚になりやすく、逆に北・東日本のお酒は辛口で端麗になりやすいと。
※もちろんこれ以外に米・水・酵母などもあるので、すべてがそうとは言えませんが。

この龍勢の濃厚なお酒に玉子焼の甘さが良い勝負をしてくれました(笑)。

あと、このお兄さんが「八反35号という広島県産の酒米を使ってます」と言ってたので「八反錦とは違うんですか?」と聞いたところ、八反錦の親米だと。
八反錦はあの而今なんかも使っているので知っていたのですが、なるほど広島県の酒米でしたか。
また一つ勉強になったなぁ(笑)。
※ちょっと調べたら、八反と付くのは広島県の酒米でルーツは八反草というお米らしいです。


さて四軒目は堀留町の「炉端くざん」さんで、蔵元は島根県の「月山」さん。

月山は先ほどの龍勢と同じく西日本ですが、こちらはすっきりとした味わい。
美味しかったですね~。

ちなみにこの時点で開始からちょうど一時間経過で残り三時間。
結構酔っぱらってまして、段々と記憶も曖昧なのでご容赦を(笑)。

それにしてもここまで周ってきて思ったのは、蔵元のスタッフさんも若い方が多いですよね。
先の龍勢さんもそうですし、こちらの月山さんもそうでした。
後継者不足や人員不足などで廃業を余儀なくされる蔵元もあるので、こういう若いスタッフさんは応援したいなぁ。

それにしてもこの月山のラインナップを改めて見ると、ラベルのセンスが凄く良いと思いませんか!

五軒目は堀留町の「ピッツェリア・イル・タンブレロ」で、蔵元は福島県の「大天狗」さん。
この大天狗は東京都内ではまず買えず、飲み屋でも飲めないお酒で正に地酒です。
※今回参加したってことは、今後は佐々木酒店で買えるのかな?

私は試飲会で一度試飲したことがあり、その時に初めてこの蔵元を知りましたが、非常に小規模の蔵元で、東京へ十分な出荷をするだけの生産が出来ないとか。

ここでちょっとしたサプライズが。

なんとあまちゃん(北限の海女さん)が、海産物を売り歩いていたのに遭遇!
ちなみに写真の群がる女性三人はメンバーです(笑)。

で、彼女達は塩辛を購入したのですが、これがなんと大ヒット!
「やっぱり日本酒には塩辛だよね~」「あー、塩辛食べたらまた飲みたくなった~」と。

しかも、テーブル席があったので塩辛を置いて飲んでいると、「それどこで買ったんですか?」「あ、いいなぁ塩辛」と何人にも聞かれ(笑)。
しかもみんな若い子でした。
今の子たちって、こういうのはあまり食べないのかなと思っていたけど、そうでもないんですね。

移動販売に出会えた時の嬉しさも、このイベントならではかな。

さて大天狗のお酒ですが、東北のお酒らしい独特のコクがある感じで、これは福島県の酒米である「夢の香」を使用しているからかも。

独特のコクというのは、山田錦系のジューシーな感じと比べると「昔の日本酒の味」ととられるかもしれませんが、実は東北地方の地元ではこういう味が人気があり、定番酒として愛されてるんですよね。

大天狗はにごり酒(おり酒)も出していて、発泡性があるので口開けは外でやってたのですが、これが毎度大騒ぎに(笑)。
開けた瞬間に吹き出すので、「すぐにお猪口を出してください!」と。
スタッフさんは吹き出すお酒にまみれながら、周りの人たちが一斉に差し出したお猪口にお酒を注ぎ、しかも三分の一くらいは吹き出すのであまり注げず(笑)。
ちなみにうちのメンバーも、吹き出すお酒をモロに食らい、周りの人たちに拭いてもらったと。
これも酔っぱらい同士の触れ合いですね(笑)。

あと、このお店では美味しいピッツァを出していてメンバーの何人かは食べたのですが、私は塩辛のおかげですっかり食べるのを忘れてました。残念(涙)。

六軒目は隣の「GATA GATO」さんで、ここは振舞酒を提供していたお店です。

普段は画家さんが経営するバーってことで、ポストカードなども販売していて、メンバーが購入したポストカードを見せてもらいましたが、とても素敵でした。

こちらでは「上喜元」、「南」、「一念不動」や一ノ蔵の別ブランド「金龍」などを振舞っていました。


さて七軒目は堀留町の「おそば高松」さんで、蔵元は長野県の「豊賀」さんです。

この段階で、事前に作成したタイムチャートから大きな遅れ。
まー、毎度の事なのであまり気にせず、のんびりと行くことに(笑)。

[POINT]必ずタイムチャートどおりにはいかないので、飛ばしても良い部分も事前に決めておきましょう。

こちらはお蕎麦屋さんってことで、メンバーが買ったかつ煮を一口もらったのですが、やっぱりお蕎麦屋さんのかつ煮にハズレなしでした。


この辺から更に記憶は曖昧になっていきます(笑)。

八軒目は小舟町の「hachi」さんで、蔵元は石川県の「谷泉」さん。

こちらのお酒はどれもすっきりしているけど、旨みがしっかりしていて非常に美味しかったです。

しかも写真の女性が杜氏さんで、すべてのお酒に関わっていると!
最近は女性杜氏の蔵元も増えてきましたが、(失礼ながら)この若さでこれだけのお酒を醸し出せるのは凄いし素晴らしいです!

ちなみに右の写真に写っている腕は、あまりの美味しさに感激したうちのメンバーが握手を求めた瞬間ですが、この杜氏さんは笑顔で応じてくれました(笑)。

杜氏さんの顔が見られたことで、谷泉のこれからのお酒が楽しみですし、谷泉を飲む度にこの杜氏さんの思い出すでしょうね。

九軒目は小舟町の「アメリカンビストロ ニア」さんで、蔵元は徳島県の「三芳菊」さんです。
ここもメンバーの一人が希望した蔵元です。

三芳菊といえば、私のFacebookなどにも何度か登場している、個性的な味わいやラベルデザインが特徴のお酒。

初めて飲んだ時の衝撃は未だに忘れないですね(笑)。

試飲会で蔵元の奥様と色々とお話をしたこともあるので、結構色々と知ってはいるのです
が最近のは飲んでいなかったので、楽しみにしていました。

ところが何と結構な行列が!
なんでこんなに人気なの、三芳菊?

この時で既にスタートから二時間以上経っていて、皆さん結構酔っぱらっており、また飲み疲れてもいるので動かなくなるんですよね。
なので店内の回転が遅くなり、行列が出来てしまう。
ちなみに今回で一番長く並んだのはここでした。

さて、行列に並んで待っていると、別グループで参加していた飲み友達と遭遇!
実は最終のお店で合流することになっていたのですが、こちらに来たと。

肝心のお酒ですが、ラベルやお酒のネーミングは相変わらず(笑)。
それと一番初めに飲んだお酒の乳酸菌飲料のような味。
お米で醸し出したお酒とは思えなかったです。
やっぱりパンキッシュなお酒だなぁ(笑)。

さて、タイムチャート上で大きく遅れたのと歩き疲れたので、最後のお店に行くことに。

十軒目となる最後のお店は室町の「豊年満福」さんで、蔵元は島根県の「誉池月」さん、佐賀県の「古伊万里前」さん、奈良県の「睡龍」さんの三蔵。

毎年、最後はここと決めていて、今回も。
ここは店内が広いのと、川沿いのテラスに椅子とテーブルがあるので休めるんですよね。

ここでは色んなお店やアーティストさんも出展していて、そちらを楽しむこともできました。

そして最後のお酒は睡龍。
長かったけど楽しかった時間も、もうすぐ終了。

そうこうしているうちに、別グループの飲み友達も無事に合流。

こちらのグループの女性陣とはここで解散し、こちらのグループの男性陣三名、飲み友達グループ三名、更には飲み友達グループの知り合いグループ三名の計九名で二次会へ。

ところがここで問題が!

土曜の夜の日本橋・・・お店が混雑していて空いてない(涙)。
特に九名なんて大人数になると、まずダメ。

[POINT]二次会を計画している場合、予約しておいた方が安心です。大人数の場合は特にです。

そうこうして室町界隈を歩いていると、なんと今回のイベントに参加していた「ミス日本酒2018 ファイナリスト」の三名に遭遇!
※SNS等にアップしてもOKとのことなので。

何か凄くラッキーな気分(笑)。

結局、二次会は一か月くらい前にランチで行った日本橋と茅場町の中間にある激辛四川料理のお店へ。

こうして今年の「日本橋利き歩き」の一日は終わるのでした。

最後に振り返って今年のMVPを考えると、一軒目の熱燗(昇龍蓬莱 特別純米)&蕎麦味噌(馥や)かなぁ。
今日になってもあの美味しさを思い出します(笑)。



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