先日、あるフライロッドを手に入れました。
オークションを徘徊していて見つけ、ちょうど欲しいと思っていたスペックだったので入札し、無事に予算内で落札。
しかし、このロッドがちょっとミステリアスだったので、興味があって色々調べると意外なことが分かり。
なお、個人情報に関わる部分があるので、仮称にしたり塗りつぶしていますので悪しからず。
スペック
メーカーはドイツの釣具メーカー、RST社。
日本ではバリバス社が代理店になっていました。
※今は取り扱いを終了した模様
日本では先ずフライリールが販売されて人気になり、後にフライロッドも販売されました。
※ロッドはそれほど人気になりませんでしたね
私も過去にフライリールを所有していましたが、メイド・イン・ジャーマニーのカッチリした精度の高い製品でした。
あの岩井渓一郎さんは今もRSTのリールを愛用していますね。
ロッドの長さは8ftでライン番手は#5/6。
素で降った感じは、#5で使うのが良いかな。
ちなみに継手は3ピースで電車釣行にもバッチリ。
ちなみオークションには「使用感あり、ジャンク」として出品されていましたが、実物は紛れもない新品未使用でした(笑)。
受け取って最初に驚いたこと
直接引き取りだったのでお店(出品者がリサイクルショップ)まで行ったのですが、最初に「え?」と思ったのが、ロッドチューブの真鍮製のキャップに名前が彫られていたこと。
それも素人が彫ったものではなく、ちゃんと職人が機械で彫った感じ。
あとロッドチューブにも名前のシールが貼られている。
このメーカーは規模は小さいですが、ロッド、リール、アクセサリーまで扱う総合メーカー。
そんなところが
一個人のためにオーダーを受けた?
ちょっと考えにくいですよね。
ミステリアスなこと
家に帰って改めてロッドを確認。
ロッドに名前が書かれていることは実はそれほど珍しくはありません。
市販のロッドに後から自分で記入して、クリア塗装をする方もいますから。
しかし、このロッドにはそれ以外にも色々と書かれていたんです。
メーカー名(RST)、ロッドスペック、名前(仮にSさん)、ドイツの地名(仮にD市)、IT企業名(仮にMS社)、謎の3文字(仮にABC)、年代(仮に200X)、よく読めない単語・・・
なぜたった一本の釣竿にこんなにも色々と書かれているのでしょう?
しかも全て同じ書体なので、製作時に書かれたのはほぼ確実。
興味湧きますよね〜
こうなると調べずにはいられない(笑)。
驚きの調査結果
Googleを駆使して調べました(笑)。
先ず「Fly Fishing」というキーワードと名前で検索したのですが、この2つでは有効な情報はなし。
それではとIT企業名と年代で検索してもこの企業の製品が大量に出てくるだけ。
年号と地名でもなにも分からず。
そこで地名と年代とIT企業名で検索したところ、一つだけある大手ニュースサイトの過去の記事の一部がヒット。
残念ながら古すぎてすべては見られなかったのですが、わずかに見えた数文字にヒントがありました。
ヒントを基に調べて分かったことは
200X年にドイツのD市でMSがメインスポンサーとなってITに関する世界的な会議が開催された
そして謎の3文字は
この会議に出席していた日本の団体名
で、すべてロッドに書かれていることと合致しました。
そして名前の方はこの団体に所属する方だったのです。
すごい人
そしてこの名前の方が
世界のSさん
と呼ばれる人で、IT関連の世界的権威のある賞をいくつも受賞している偉い方。
「性能で世界一になったあれを作った方です」と言われたら、みんな驚くような本当に凄い人でした(驚)。
私は、その会議の場で何らかの理由でこの人に贈られたものと推測しています。
残った謎
ロッドの文字の意味や持ち主(であったであろう人)が判明したのですが、まだ謎は残ります。
- なぜIT関連の会議でフライロッドなの?
- どのような理由で贈られた?
- なぜ新品未使用のままヤフオクへ登場した?
などなど。
まー、これ以上調べたところでなんの得にもならないので、ここまでにします。
出来るなら、Sさんにこのロッドについて詳しく聞いてみたいなぁとは思います。
また、仮に紛失や盗難で失くされたんだったら、大事な品だと思うのでお渡ししても良いんですけどねぇ。
※実釣に使いづらくなった・・・(笑)。
2 件のコメント:
IT会議とロッドが結びつかないね。
そうなんんですよね〜。
釣りの好きな人に記念の釣り竿を贈るならわかるんですけど・・・。
ちなみにRST社は元々釣具専業メーカーではなくて、ドイツで唯一の炭素繊維メーカーから分社した会社みたいです。
ダイワやシマノと一緒ですね。
※どうでもいいプチ情報でした。
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