2020年7月19日日曜日

iPadメインの音楽制作(その2) - Music production mainly for iPad (2)

前回の続きです。

今回は楽譜もほぼ読めず、楽器もギター以外はまともに弾けない(ギターも危うい)私がどうやって実際に制作しているかを書きます。

「音楽制作に興味があるけど、楽器は出来ないし・・・」と諦めている方の参考になればと思います。

ちなみに専門用語的なのが多く出てきますが、分からなければググるか、サラッと読み飛ばして下さい(笑)。

DAWホストアプリのZenbeatsについて

前回書いたとおり、メインとなるアプリはRoland社Zenbeatsを使用しています。

基本的な曲作り、音作りは他のアプリでやっていますので、このアプリでは主にミックスダウンとマスタリングをやっています。
あとは稀にドラムトラックを作ったり。

機能的には大きな不満はないのですが、若干「んー?」なところも。

  • Onedriveにあるサウンドファイルをトラックにコピーしようとして途中でやめると、アプリがダンマリになる。
  • クリップをタイムラインに合わせてコピーしようとするとタイムラインがズレる。

ダンマリの件はiPad本体やiCloudにあるサウンドファイルの場合、問題ないので私の環境のせいかそれともバグなのか。
ダンマリになった場合、一度強制的に終了させて再起動するしかなく、そうすると前回の作業は残っておらず(泣)。
なので、こまめに保存するようにしています。

あとタイムラインがピコっとズレるのは・・・

バグだよなぁ、絶対(笑)

それ以外は特に不満もなく使っています。

ちなみに今月末(7/31)までは無償で制限解除できますので、iPhoneやiPad、Android端末をお持ちの方はインストールして使ってみてはいかがでしょうか。

特にAndroidに対応した音楽制作アプリは少ないので、使ってみる価値はあるかと。

どうやって音作りをしているか

コンピューターで音楽制作をする場合、多くの場合は「打ち込み」という作業で曲と音を作っていきます。
※それ以外に当然ですが録音もあります。

打ち込みとは色々な楽器の音をキーボードで弾いて録音する

ことを言います。

実は私のようにキーボードを持っていなくても、画面上にキーボードを表示してタッチしながら弾いて打ち込めたり、写真のピアノロールという画面で時間の流れに合わせてマウスや指でポチポチしながら一音ずつ打ち込む方法もあります。

しかし、この方法だと一音一音打ち込むので、一曲作るのに相当かかりますし、そのうちに嫌になってきます(笑)。

なので、私は以下の二つのパターン

  1. ループ音源を使う
  2. アプリGrooveBoxを使う
の組み合わせでやっています。

ループ音源を使う

ループ音源とは色々なジャンルに合わせたメロディーや楽器の音、人の声などの短いサウンドファイルです。

それを

繰り返したり、加工したり、繋ぎ合わせたり

して曲を作り上げます。

例えば1秒もないドラムの「タン」という音の場合、繰り返すことで「タン、タン、タン」というドラムパートを作ることが出来ます。

ループ音源は有償、無償問わず無数にあり、そのほとんどがロイヤリティーフリーで自由に自分の楽曲に使えます。

最近では有名アーティストも、自分の楽曲の中にスパイス的に使用したりしていますね。

アプリGrooveBoxを使う

これはAmplify社のIOS用アプリで偶然見つけたのですが、音も良くて使いやすくスグに気に入りました。

基本は写真のようにドラムマシン1種類とシンセサイザー4種類を最大8個使って曲を作ることが出来ます。

このアプリの最大の特徴はキーと調子(メジャーとかマイナーとか)、テンポを入れて音色を選ぶと

勝手にメロディーラインやドラムラインを作ってくれる

ことです。

しかも

音色のボタンをクリックする毎に違うものを作ってくれる

という優れもの(驚)。

出来たメロディーラインやドラムラインは、先に書いたピアノロールを表示させて自由に手を加える事も出来ます。
私も自動作成されたものに、手を加えて自分好みのフレーズにアレンジしています。

そして最終的に出来たものはサウンドファイルとして書き出し、Zenbeatsで処理。

このアプリも課金すると機能が増えたり音色が増えたりするのですが、今のところは無課金のまま。

私はiPhoneにもインストールして、会社の昼休みや通勤の電車内とかで音源作成をしています。

これは音楽制作なのか

私のやり方はバンドや楽器を自分で弾いている方からすると邪道に見えると思います。

人が作った音、演奏した音を継ぎ接ぎしているだけ

アプリが作ったものを流用しているだけ

でも世の中的には確実にそっちの方向に進んでいる気がしています。

あのエリック・クラプトンがインタビューで

今はギターが売れない時代

と話していましたが、一方で

ビートメイキング、トラックメイキングと言われるジャンルの機材は新製品がどんどん出て売れている

のも事実です。
*ビートメイキング、トラックメイキングというのはループ音源や自分で録音した色々な音、あとはシンセサイザーなどを使って曲を作ることで、元々はラップのバックミュージック作成として始まったもの。

ループ音源専門の有料サイトが人気となって毎月大量の音源がリリースされ、著名なアーティストまでがループ音源をリリースしています。

機材の進化が音楽を楽しむ人の裾野を広げる

今までも繰り返されてきたことですが、それが今は

スキルや音楽的知識がなくても音楽制作を楽しめる

時代にまでなったということかなと思っています。
まーセンスは必要ですが(笑)。

最後に

ここまで書いてきましたが、別にiPadじゃなくMacやPCでもほぼ同じことは出来ますので、興味のある方は調べてみて下さい。

次回は最後として、その他の便利なアプリやチラッと書いたビートメイキングについて紹介します。

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