2019年10月7日月曜日

日本人の心とモラル - Japanese mind and morals.

先日起きた新宿駅での人身事故。

目の不自由の方でしたが、自分でホームから線路に降りて横になったという話も。

はたして事故なのか自殺なのかは分かりませんが、人が亡くなられたことは紛れも無い事実で、悲しいことだけは確かです。

多くの人が事故現場を撮影

ネットでもこの時の状況が話題になっています。
それはスマホ等で撮影していた人が何人もいたこと。

駅の係員が撮影を止めるようにアナウンスしても無視されていたとか。
しかもブルーシートで覆ったら、その隙間からスマホを差し込んでまで続けていたと。

私は撮影していた人に是非聞きたい。

あなたは

何を考え、亡くなられた方に対して何を思い、撮影していたのか

そして、

その撮影した写真はどうする気なのか

と。

自分の身内、家族、愛する人が同じようになった時、あなたたちは「どうぞ撮ってください」と言えるのか。

日本人の心

礼節を重んじ相手の心を察する、それが日本人だったはず。

しかし最近は、冷たい心を持った機械的な日本人が増えたと感じます。
twitterやinstagramで「いいね」を稼ぐために、人間としての感情を持たずに写真を撮り、そして拡散する。

「いいね」はそれほど価値があるのか

人の心、人の気持ち以上に価値のあるものは無いと思います。

マスコミの安易さ

最近の報道番組を観ていると、ニュース映像に「視聴者提供」という表示がよく出ています。

要は現場を撮影した一般の人から入手した動画や写真ですが、これを平気で放送する。
「俺の撮ったものも全国ネットで放送されたい」「あの動画は俺が撮ったんだと自慢したい」という心理が働くのも当然。

一億総スクープカメラマン

安易にそんな風潮を煽っているマスコミにも、原因の一端はあると思っています。

最も不幸な人たち

写真は美しいもの、楽しいもの、忘れてはならないものを残すためのもの。

相手の気持ちに寄らずして人の不幸や悲しみを撮影している限り、目の前の美しいものや楽しいものに気づかず見逃がしていることでしょう。

そういう人たちこそ、実は最も不幸なんだと思います。
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