先日秋葉原で購入したジャンクのワイヤレスイヤホン。
保証書以外の付属品は全て付いていて新品同様の品。
「運が良ければそのまま使えるかな」と期待しましたが、イヤホン本体に全く充電できず、充電ケースの表示も「本体のバッテリー不良」という症状。
ネットで調べると同様の症状に関する情報が多数あり、YouTubeには修理手順の動画も。
私もやってみて無事に使えるようになったのでご紹介します。
モノは
SENNHEISER社の完全ワイヤレス・アクティブノイズキャンセル搭載の
定価3万円以上という高級機で、後継機が既に発売されていますが2年くらい前までは評価の高い人気機種でした。
故障の原因
色々と調べた結果、バッテリーが死んでいるわけでも、回路や電子部品が壊れているわけでもありません。
長期間充電せずに保管されていたことにより、バッテリーがほぼ空になっているためです。
「それなら充電ケースに入れておけば充電されるんじゃないの?」
と思いますが、バッテリーには過充電・過放電を防止する回路が付いており、その回路が動作しないと充電ができません。
もうそれすら動作させる電圧がないために充電ができないんです。
人に例えるなら
衰弱しすぎて食事を取る体力も残っていない
ってことです。
修理方法
ざっくりいうと
- イヤホンを分解する
- バッテリーに直接、ある程度の電圧を充電する
- イヤホンを元に戻す
- 充電ケースで通常通り充電する
簡単ですよね(笑)。
「本当にこんなので治るの?」と半信半疑でしたが・・・。
具体的な作業
用意する道具は
- テスター
- ミノムシクリップ
- 電池ケースと電池
- ドライヤー
- 接着剤
- 薄刃のカッター
です。
右左ありますが、片方ずつ作業します。
本体に付いているイヤーピースなどを外します。
次に本体を分解するため、ドライヤーの熱風を本体に当てて接着剤を柔らかくします。
根気強くやっていると接着剤が柔らかくなって少しづつ開けられるようになります。
決して無理矢理はせずに少しづつやること
10〜15分くらいやるとポロッと開きます。
電池の端子を見つけたら、テスターで極性確認と残っている電圧を見ます。
今回は右で0.1Vくらいと、もうスッカラカンでした(涙)。
極性が確認できたら、電池ケースと電池で「燃料」の準備をします。
ちなみに私は充電池4本を使いました。
バッテリーが5V仕様なので5V以下で充電しますが、充電池は1本1.2Vで4本使うことで約4.8Vと丁度よい電圧になります。
先程確認したバッテリーの極性に合わせて、電池ケースを繋ぎます。
ここで注意ですが、
バッテリーが一気に高温になるので手で持たないこと
時間は1分ほどでOKです。
ここでもう一度テスターで電圧を確認します。
3V程度になっていれば十分です。
あとは元通りにして、充電ケースで充電を継続します。
ちなみに接着剤は本当に極々少量で。
ご覧のとおり両方の本体のLEDもちゃんと表示されました。
最後に
充電完了後に使用してみましたが、やはり
値段相応に圧倒的に音が良い
です。
今までのワイヤレスイヤホンでは聞こえていなかった音も、ハッキリと出てきます。
あとはアクティブノイズキャンセルなので、外部音が遮断され
没入感が凄い
です。
ちなみに今回の修理手法はSONYなどのワイヤレスイヤホンでも同様だそうです。
以上で、1000円ジャンクの蘇生は終了〜(笑)。
0 件のコメント:
コメントを投稿