2025年12月7日日曜日

AIサービスを使っての音楽制作は悪なのか? - Is music production using AI services bad?

最近、AIを活用したコンテンツ制作サービスが大人気です。

一例を挙げると、動画ならSORA、音楽ならSUNO、画像ならNano Bananaなどなど。
他にも色々とありますが、一部では著作権関連も含めて批判的な声もあります。

また、クリエーターを生業にしている人たちの中には「仕事が激減したので廃業します・・・」という方もいるようです。

今回はAIサービスの中でも、実際に(無料アカウントで)やってみた音楽制作に関して、私の感想と意見をちょっとだけ。

ちなみに上のイラストもNano Bananaで30秒かからず生成したものです。

SUNOとは

アメリカのSuno,incが提供しているAIを使用した楽曲生成サービスです。

同様のサービスは他にも数年前からありましたが、今はこのSUNOが一番有名で人気だと思います。

SUNOの特徴は新機能の提供や改善が速く、サービスとしてもかなり安定しています。
また、著名なミュージシャンやプロデューサーなども利用しているのが人気な理由かなと。

アカウントとしては無料の他に、ProとPremierという2つの有料版もあり、より本格的な楽曲制作や編集が可能となっています。

ブラウザでのアクセスの他、iosやiPad OS、Androidそれぞれ用のアプリもあり、使い勝手も非常に良し。

音楽制作とIT

ここでちょっと過去を振り返ってみます。

コンピューターミュージックが一般的になる前の音楽制作の基本フローは

  • 作曲家が五線譜を書く
  • それをアレンジャー(編曲家)がイントロをつけたりコード割をしたり、各パート譜を作る
  • 各パート譜をそれぞれの演奏家が演奏し録音する
  • 録音された各楽器の音をミキシング・エンジニアが音量や音質、エフェクターのかかり具合などを調整しミックスダウンする
  • マスタリング・エンジニアやミキシング・エンジニアがマスタリングして完成

でした。
歌モノだと作詞家や歌い手がいるので、もっと複雑です。

作曲家やアレンジャー、演奏家は音楽的なスキルや知識がないと出来ませんし、エンジニアは音楽センスはもちろん技術的なスキルも必要です。

それがDTM(デスクトップ・ミュージック)が当たり前の今日、楽器の演奏もDAW(デスクトップ・オーディオ・ワークステーション、音楽制作ソフトの総称)とMIDI、ハードウェア音源orソフトウェア音源によって、高価な楽器や何人もの演奏家、演奏スキルがなくても出来るようになりました。

同様にミックスダウンやマスタリングもソフトウェアによって簡単に高品質なものが完成するようになりました。

「音楽を作る」ということに対する敷居は時代の流れと共に下がりましたが、ベースとなる作曲に関しては、最低限の知識やセンスは必要でした。

音楽を作るのに必要なのはセンスとITスキルの時代


こちらの曲は私が実際にSUNOに「夕暮れに聴くネオソウル」という1行だけのプロンプトを書いて、1分程で作られた曲です。

歌詞も自動で作詞されました。

もう

DAWソフトや音源は捨てたい!

そんな気分になりましたよ(笑)。

これからの音楽制作は

プロデューサー的なセンスとそのセンスをいかにプロンプトとして表現できるか

のウェイトが大きくなると思います。

最後に


おまけとして、以前に作った曲をSUNOでRemixしてみたので利き比べ、もとい!聴き比べをしてみてください。

上がオリジナルバージョンで、下がSUNOがオリジナルをRemixしたです。


どうでしょうか?

自分のセンスとスキルの無さが明白になりました(笑)。

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